【匠の技が冴える極上のカット・甲州切子カットのフローライト】

まるむ商会の古巣でもある、タイに買い付けに行った時のこと。とあるお店に置いてあった美しいアフリカ産フローライト原石の大きな塊に魅了されてしまいました。透明度が高く、うっすらと紫色で、見る角度によってはふわりとグレイに見えるとても素敵な石でした。インクルージョンがほとんどなく、純度の高い結晶であることは一目で分かったので、これはカットしてルースにしたらとても美しいのではないかと思い、その場で買い付けました。

日本に戻った後、さてこれをどう料理しようかと考えること数ヶ月。せっかく日本人である私の手に渡ったのだから、日本でのみできるカットにしたい！そこで、甲州切子カットにすることを思いつきました。大胆にも、ジュエリークラフトフカザワの深澤陽一氏に直接原石を持ち込んだところ、なんと快諾いただき、念願かなってルースにしていただくことができました。完成したのはフローライトの美しさと、匠の手によるカットの素晴らしさを堪能味わうことができる、一点ものの貴重なルース達です。

このページでご紹介している甲州切子カットのルースは、小ぶりなのが可愛らしい手ィアドロップシェイプ。表側は鋭く輝くチェッカーカットが施され、裏側には甲州切子カットで”昴と名付けられた繊細なカットが施されています。冷たく透き通った冬の夜空に輝く昴星を連想させる神々しさ。どこか懐かしさを感じるレトロモダンなカットで、儚い薄紫色と相まって和の情緒たっぷり。これこそ、日本人独特の感性が織りなす究極の美。切子の細い線が光を捉える様子は、石と光が作り出す芸術と言えるでしょう。

熟練の職人だけが生み出せる歪みのない形の美しさと、完璧な角度で精緻にカットされ、エッジがしっかりと切り立っている研磨の美しさも見所の一つ。柔軟な発想の切子カットと、基礎的なスキルが一つ一つ極限まで高められてできる、至高の芸術作品です。
ちなみに、フローライトですのでUVライトを当てると鮮やかなブルーに輝きます。

とても美しいルースですので、しばらく手元で眺めてカットの素晴らしさと技術の高さを楽しんでいただきたい石です。ジュエリーにすることも可能ですが、リングはルースに傷がつきやすいのでおすすめしません。ペンダントに仕立てるのが一番安全に美しさを楽しめますよ。

重さ：4.7ct
サイズ
縦：約13.5mm
横：約8.4mm
高さ：約6.1mm

↓ご購入前に必ずお読みください。↓
・お客様がお使いのディスプレイによって色や質感が実物と違って見える場合があります。
・イメージ違いによる返品・交換には応じません。
・天然石の特性上、内包物やひび割れが目立つ場合がありますが、天然であるが故の風合いとしてお楽しみください。
・強い衝撃を加えると割れたり欠けたりすることがあります。
・経年変化で石の色や風合いが変わることがあります。

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