良質のニュージーランドメリノウールとポッサム、そしてシルクの混紡糸です。

軽くて暖かく、毛玉になりにくい特徴がある、理想的な手編み糸。

この『Burnt Orange』は2024年の新色の一つで、これまでに無かったとても深い色合いです。

ポッサムの茶色味のある毛羽が陰影を作る独特な色味のため、屋内と屋外、光の当たり具合などによって色の見え方が大きく変わります。

このBurnt Orangeは、とても華やかで明るいオレンジです。
明るいオレンジとは言っても、ポッサムの茶色い毛羽が色味を少し抑えているので、「Burnt」”焦げた”オレンジという名前がついています。

写真の通り華やかなオレンジですが、近くでよく見るとポッサムの茶色/グレーっぽい毛羽が見え隠れします。
編み地にして洗いをかけるとよりその毛羽が表面に出て、薄いヴェールがかかったように少しやわらかい印象になります。
編み地に陰影が付いて立体的に見えるので、アラン模様や地模様、ガーター編みなどの編み地にするとより色味と風合いが生きてくると思います。


2022年以降に入荷のこのポッサム毛糸は、これまでの『梳毛糸』から『紡毛糸』に変更されています。
＊糸の組成自体はまったく変わっていません。

紡毛糸にすることで、糸が空気をたくさん含んで保温性が高まり、繊維同士が絡みやすくなるためポッサムの毛羽落ちがより抑えられる、という効果があるそうです。

これまでの梳毛糸と手触りが少し異なりますが、編み進めていくと少しずつ風合いがやわらかくなっていくのが分かります。
編み上がった作品を水通しして乾燥して仕上げていただくと、目が揃って編み地が整うだけでなく、より一層やわらかな肌触りになっていきます。

また、着用を重ねるごとに摩擦などによりポッサムの毛羽が少しずつ立って、ますますやわらかな風合いになっていくので、この経年変化もお楽しみいただければと思います。




ニュージーランドに多く生息するこのポッサムという動物の毛(繊維)は中空繊維といい、中が空洞になっているため非常に軽いのが特徴で、この空洞部分にあたたかい空気をためこむことができるので、ウールの1.5倍以上も暖かいと言われています。
極北に生きるシロクマの毛も同じ中空繊維で、体温を逃がさずに保温できる仕組みになっていることからも、その暖かさがわかります。

メリノウールは最高品質のニュージーランドメリノウールを使用、そこにシルクを混ぜ込んで光沢と強度を増した、高級手編み用毛糸です。

手に取るとまるで発熱しているかのようにあたたかく、カシミヤのようにふんわりとやわらかく軽い、今までにない風合いの毛糸です。

このポッサムという動物は、世界中でもオーストラリアとニュージーランドにのみ生息しています。
オーストラリアでは保護動物に指定されていますが、ニュージーランドでは爆発的に数が増えているため害獣に指定され、国をあげての駆除が行われています。
この毛糸はポッサムの上質な毛を有効活用するため開発された毛糸で、世界でもニュージーランドでのみ生産されている、日本にはこれが初上陸となる糸です。

この毛糸の風合いが生きる、リバーシブルなわ編みのネックウォーマーやスヌード、ヘリンボン模様のマフラーなど、当ショップオリジナルの編み図もご用意しております。
毛糸と併せて編み図もご覧ください。

ニュージーランド直輸入、日本では当ショップのみの販売です。


【素材】　ニュージーランドメリノウール60％　ニュージーランドポッサム30％　シルク10％
【形状】　100ｇかせ　約420ｍ
【洗濯】　水またはぬるま湯で手洗い　日陰で平干し　アイロン不可　乾燥機不可

＊女性用の長袖セーターMサイズの必要目安量は、３カセです。